64回 正倉院展
11/12まで開催された正倉院展は相変わらずの大盛況であった。
瑠璃杯(るりのつき)
曜日によって夕方6:30までの入場が許されているので、
その頃を見計らって行ってみたが予想以上の雑踏状態であった。
何があれほどの熱狂を掻き立てるのか不思議な感想を抱く。
私は裂類だけを見ることにしているので目を凝らして観察するのは数点だけである。
今年も「錦」や「綴」などが展示され時代の貫禄を誇示していた。
「紗」「絽」「綾」「綺」など絹織物を示す漢字はすべて「糸」片だが「錦」だけが「金」片になっている。
調べてみると「帛」は絹織物を示す漢字であり、
「錦」は金と同義語である事が解った。
さすがに漢字の生みの親、中国人は表意に厳格である。
天平時代のタイムカプセルとして貴重な正倉院宝物の存在は、
まさに奇跡である。
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