ご挨拶

ぎをん齋藤のサイトにアクセスして頂き、ありがとうございます。


今回コンテンツを一新したのを機会に



「店主のこだわり」


というテーマでブログを開設しました。


わたしが何を感じ、どう着物や帯に表現したいと思って
制作しているかを素直にお話ししていきたいと思ってます。


第一回目は、「こだわり!」というより


私の基本的なスタンスをお話ししたいと思います。


本格的に仕事に携わり始めて直ぐに持った疑問、


日本の「きもの」とは一体何なんだ?


なぜこんな形だ?


どこから来て、いつからこうなったのか?


どう作るか!どう売るか!よりもまず、

自分が生業としようとしている

「きもの」と「帯」とは何かという素朴な疑問に

自分で答えられなかった…



そこから始まった染織史をさかのぼる旅。



35年ほど前、江戸末期の麻の染物裂を20000円ほどで
買ったのを思い出します。

一枚だけ先祖から伝わった完全な上布の小袖がありましたが、
もらったものはありがたみがわからない。
やはり身銭を切ったものは大事に扱うものだと初めて知った。


ようやく最近、
鎌倉時代を経て中国の「唐」の時代まで
コレクションを拡げる事が出来たが、
残念ながら本当にいいものは
私なんかには手に入らない…


この歳になって「きもの」や「帯」の時代と作風を関連づけて
分かるようになった。

同時に技術の低下など知らなくてもいいことも知ってしまい
逆に悩んでしまう…



先達が残してくれた匠の技を次代に引き継ぎたい!


このようなスタンスでモノを見、作っています。

一ヶ月に二度は更新するようにとも指示されていますので、
折々の感想、自論をアップしたいと思います。


よろしくお付き合い下さい。

また、お尋ねやご意見も大歓迎です。


ぎをん齋藤 七代目主人 齋藤貞一郎 61歳 ねずみ歳


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