表具ときもの
本紙(対象となる絵や書)に相応しい
表具裂(上下、中廻し、一文字等)を工夫するのが
数寄者の楽しみとされている。
一般的に言って一級品の古美術品は、
本紙と表具が釣り合っているものだが、中には全く不似合いな
ものもある。
その手のものを見つけると表具をやり替えたい!
と思ってしまう。
表具裂の最高峰といえば、
「紫羅印金」(中国宋時代、紫色の羅織物に印金)とされ
非常に高価なものである。
人に例えれば
本紙が人、
表具がきものと云える。
人に相応しいきものを纏うと中身が引き立つが、逆もある。
俗に「馬子にも衣装」という諺があるが
古美術の世界では滑稽もしくは趣味の悪いと見做される。
私も以前、
大綱老師の軸を表具に一目惚れして買ったことがある。
センスの良いきもの姿に見惚れる事も最近は少なくなった。
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